ばるぼら

「誰も知らないサブカルチャー考古学」

歴史に名前が残されたものがスタンダードで、残されなかったものがノン・スタンダードだとすれば、ここで扱うのはノン・スタンダードの歴史といえます。問題はノン・スタンダード=知る価値がないと判断していいのかということです。価値の有無・情報の有無・必要性の有無はそれぞれイコールでは結べないという仮説から、音楽、デザイン、雑誌などの領域で該当する事物の体系を探ります。先にスタンダードを解説して、そのあとノン・スタンダードを解説するので、初心者でもそれなりに判るように話します。おまけでモノの調べ方も教えます。

講義日程
10/24(金)11/21(金)、12/19(金)、1/16(金)、2/13(金)

荻原孝文+佐々木敦

ポストロック(再)入門

講師:荻原孝文(HEADZ)
聞き手:佐々木敦

「ポストロック」と呼ばれるジャンルは、その誕生(命名?)以来すでに十数年を経過し、今や大きくその意味内容を変質させています。この講義では、嘗ては徳間ジャパンのディレクターとして、現在はHEADZのレーベル部門A&Rとして、日本における「ポストロック」の認知と浸透に最大の貢献を果たしてきた荻原孝文が、自らの経験も交えつつ、豊富な試聴とともに懇切丁寧に「ポストロック」史を振り返ります。

講義日程
10/30(木)、11/26(水)、12/22(月)

佐々木敦

「UNKNOWN not MIX〜トーク・アフター・リスニング」

この連続レクチャーでは、まず前半で毎回一枚のCDを丸ごと試聴します。対象となるアルバムは事前には告知しません。但しいずれも比較的(場合によっては非常に)特殊な、異形の、例外的な、マイナーな、マージナルな、まあ形容は何でもいいのですが、ともかく結構(場合によってはかなり)珍しい盤になると思います。後半では、その作品について僕がさまざまな観点から、たっぷりと語ります。
各回のCDには関連性や連続性は基本的に設けません。いちおう5回ごとに区切りますが、好評であればずっと継続する所存です。出来ればライフワークにしたい。
「音楽の周縁」とのアクシデンタルな遭遇の機会に、ぜひご参加ください。

講義日程
10/31(金)、12/5(金)(←11/28(金)から変更になりました)、1/9(金)、2/6(金)、3/6(金)

「ボーダーレス「小説」史」

80年代から現在までに至る、この国における「小説」の歴史を、ジャンルレスかつ超横断的に、パフォーマティヴに語り尽くします。いわゆる「文学」と「エンタメ」との、今なお曖昧に(強固に?)残り続ける制度的・歴史的な境界は、前提として無視します。
あくまで僕の私的な読書体験が基になっていますが、アカデミックな専門知や特定ジャンルの愛好者の視点からは抜け落ちてしまうような、互いに饗応し合う複数の部分の総和としての「日本語=小説」の進化と変容の有様を探り当てられたらと思っています。
これまでにありそうでなかった、まったく新しい「小説史」の試みです。

講義日程
11/14(金)、12/12(金)、1/23(金)(←都合により休講となりました)、2/20(金)、3/27(金)、4/10(金)(←第3回1/23の振替)

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赤坂大輔(あかさか・だいすけ)

1965年生。1994年ポルトガルで映画状況取材後、批評活動開始。1997年、99年にアテネ・フランセ文化センターで「ポルトガル映画講座」プロデュース、ペドロ・コスタ、ジョアン=セザール・モンテイロらを紹介。2003年『マノエル・デ・オリヴェイラと現代ポルトガル映画』(エスクァイア・マガジン・ジャパン)企画・出版、「ハルトムート・ビトムスキー監督特集」(2001年、企画協力)、2007年フランスの映像ウェブサイトnet4image.comによる雑誌Derives vol.1(ジャン=クロード・ルソー特集号)に寄稿。現代映画によるメディア批判を基本姿勢とするシネクラブ「New Century New Cinema」開始、同名ウェブサイト(http://www.ncncine.com/)での執筆と未公開作品の上映に取り組んでいる。2008年立教大学講師。

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ばるぼら

ネットワーカー、古雑誌収集家、周辺文化研究家。著書に『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』、『ウェブアニメーション大百科』(共に翔泳社)、『NYLON100% 渋谷発ポップカルチャーの源流』(アスペクト)。共著に『ユリイカ臨時増刊 オタクVSサブカル!』(青土社)、『世界のサブカルチャー』(翔泳社)など。最近の連載はWEBスナイパーで「天災編集者!青山正明の世界」、『アイデア』誌で「同時代デザインの文化誌」。

荻原孝文(おぎはら・たかふみ)

徳間ジャパンコミュニケーションズにて、トータス、ザ・シー・アンド・ケイク等のスリル・ジョッキー、マウス・オン・マーズ等のソニグ、オヴァル、竹村延和等のチャイルディスクの諸作品のライセンスおよび制作宣伝を担当し、2002年12月にHEADZに加入。 HEADZにて引き続きスリル・ジョッキー、ソニグ、に加え新たな海外レーベルの作品のライセンスおよび国内盤の制作宣伝販促を担当。

畠中実+佐々木敦

サウンドアート(再)入門

講師:畠中実(ICC学芸員)
聞き手:佐々木敦

ICC学芸員として多数のサウンドアート・メディアアート系の展覧会を企画しつつ、並行して旺盛な執筆活動を継続することで、90年代以降の日本の「サウンドアート」受容/発展を、裏から支え続けた畠中実氏を講師に迎え、豊富な試聴と共に、なかなか纏まった形で振り返られることのない「サウンドアート」の歴史を繙いていきます。

講義日程
10/29(水)、11/12(水)、12/10(水)

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畠中実(はたなかみのる)

1968年生まれ。NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]http://www.ntticc.or.jp/index_j.html学芸員。音楽ライター、ときどき批評家。1996年の開館準備よりICCに携わり、ヴィデオ・アート、サウンド・アートを主な研究領域とする。主な企画には「ビル・ヴィオラ ヴィデオ・ワークス」(1997年)、「サウンド・アート—音というメディア」(2000年)、「ダムタイプ:ヴォヤージュ」(2002年)、「サウンディング・スペース」(2003年)、「ローリー・アンダーソン 時間の記録」(2005年)、「サイレント・ダイアローグ」(2007年)などがある。その他、コンサートなど音楽系イヴェントの企画も多数行なう。2004年「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」(森美術館)にキュレーターのひとりとして参加。2006年ソナー・フェスティヴァル(バルセロナ)にて日本人アーティストのショーケースをキュレーション。主な書籍には『200CD ザ・ロックギタリスト』(共著・学習研究社)など。また、国内外の展覧会カタログ、イントキシケイト、美術手帖、ARTiT、スタジオボイス、ユリイカなどに寄稿。多摩美術大学、武蔵野美術大学で非常勤講師も務める。

Summer's Cauldron http://d.hatena.ne.jp/wintersongs/

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佐々木敦(ささきあつし)

1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。BRAINZ塾長。エクス・ポ編集人。著書に『(H)EARーポスト・サイレンスの諸相』『テクノ/ロジカル/音楽論』『ソフトアンドハード』『ex‐music』『テクノイズ・マテリアリズム』『ゴダールレッスンあるいは最後から2番目の映画』『映画的最前線』。早稲田大学、武蔵野美術大学で非常勤講師も務める。
expoexpo.exblog.jp/

BRAINZーCULTURE COMPLEX SCHOOL


*ブレインズは、小規模、少人数、小空間での、インディペンデントなレクチャー・スクールです。

*文化・芸術・表現の諸分野における最前線の思考=試行を独自の視点でフレーミング。ユニークな講師陣がソフト&ハードに徹底解説&懇切指導します。

*単なる一方通行的なレクチャーではなく、講師と受講者の間の密度の濃いインタラクションを重視します。ブレインズは「あなたが学ぶ」のではなく「あなたと学ぶ」場所です。

*ロケーションは渋谷の真ん中、宇田川町のマンションの一室です。講義開始時間は夜8時なので、お勤め、学校、アルバイトの後にもお立ち寄りいただけます。

*ブレインズは「カルチャー・スクール」や「専門学校」とは違います。ブレインズは一種の「塾」です。原理的/理論的でありながら、かつ実践的でもある「サブカルチャーの訓練場」を目指します。

*ブレインズvol.3、2008年10月、5講師6講座で開講予定。