大谷能生

「二〇世紀の「批評」を読む」

前世紀の批評作品を読み込む作業を通して、「批評を作品として読む」という当たり前の事柄の再確認をしてみようと思います。取り上げる作品の予定は、第一回「アンフォルメル以後」(宮川淳)。第二回「山口百恵は菩薩である」(平岡正明)。第三回「映像の詩学」(蓮実重彦)。第四回「ジャングル・クルーズにうってつけの日」(生井英考)。第五回「時間」(吉田健一)。これらの周辺のお話もたっぷりと。

講義日程
9/18(火)・10/16(火)・11/20(火)・12/18(火)・1/15(火)

木村覚

「フィジカル・アート・セオリー入門」

だれもが等しく所有するものでありながら、なんともやっかいな伝達メディア(媒体)である身体。その身体をメディアとするアート表現にフォーカスし、そこにあるさまざまな可能性/不可能性について理論的に考えようと思っています。ダンスに限らず、シアター・アーツ、パフォーマンス・アートの領域にもアクセスするつもりです。キーワードは「シアトリカリティ」「タスク」「オープン・スコア」「ストラクチャー」「ゲーム」「死体」など(順不同)。作り手にとっても観客にとっても今後の糧になるものを一緒に見つけていければ、と思っています。

講義日程
9/28(金)・10/26(金)・11/30(金)・12/14(金)・1/25(金)

仲俣暁生

「精読『極西文学論』」

自著を自分で「因数分解」「解体」してみたい、というのがコンセプトです。
執筆過程でめぐらした考えやインスパイアされた小説、評論、写真、図版、映像、音楽などを実際に参照しつつ、「極西」というコンセプトがどこから生まれたのか、その意味はなにかといった、本のなかでまだ答えが出尽くしていないことを、受講者と一緒に考えてみたい。そこから現代小説を読み解く鍵、小説を通して「いま」を考える鍵が見つかれば、と思っています。

講義日程
9/25(火)・10/23(火)・11/27(火)・12/11(火)・1/22(火) 

畠中実

「キュレーションの現場/批評と実践」

ある企画は、何らかの先立つ、あるいは同時代の企画や動向に対するリアクションとしてある、という性質を持つことがあります。それをとりあえずの前提として、展覧会やイヴェントの企画などの構想、立案から実現にいたるまでを、実施した企画を例に、その実際などをお話しします。

講義日程
9/26(水)・10/17(水)・11/7(水)・ 12/5(水)・ 1/23(水)

森山裕之

「実践的カルチャー雑誌編集者養成講座」

1. 雑誌編集者になるには・基礎編
2. 企画・交渉
3. 取材・インタビュー
4. 編集・構成
5. 雑誌編集者になるには・応用編

講義日程
9/19(水)・10/10(水)・11/14(水)・12/12(水)・1/11(金)
※最終回講義日が1/9(水)から1/11(金)に変更になりました。
ご注意ください。

佐々木敦

「批評家養成ギブス」

数年前に僕は「音楽批評家養成ギブス」と称した集中講義を行ないました。今回は「音楽」というカテゴリーを取り払い、単に「批評家養成ギブス」とのみ題したレクチャーを開始します。対象や分野をひとつに限定せず、オーバージャンルで「批評的なるもの」の今日的なありようについて考えてみたいと思うからです。
 とはいえしかし、実を言うとそんな僕自身、今もって「批評」ということがどういうものなのか、ほんとうはよくわかっていません。過去数年、かなり意図的に「批評家」という肩書きを名乗ってきましたが、自分がやっていることが「批評」であるのか否か、何が「批評」であり何がそうではないのか、多少とも厳密に考え始めれば、そうするほどに、すぐにどんどん難しくなってきてしまいます。だからむしろ、この試みもまた、まず第一に僕自身が「批評とは何か?」を探り出すために出発する、と言うべきかもしれません。
 ブレインズは講師と受講者の距離の近さとインタラクションを何よりも大切に考えています。「音楽批評家養成ギブス」ではもっぱら僕が一方的に話すばかりでしたが、今回は受講者の方々に課題を与えて実際に「批評」を書いていただきます。月2回の内、前半(第一金曜)は僕が幾つかのテーマについて講義をし、後半(第三金曜)では皆さんが書いたテキストを講評します。理論と実践は別々のものではありません。「批評」という営みについては、とりわけそうだと思います。仮にも「養成ギブス」と題しているのですから、受講者の中から将来的にプロの書き手が誕生することを企図しています。
 好奇心が旺盛で、さまざまなジャンルに興味がある、読むのも見るのも観るのも聴くのも大好きで、更に書くこと、すなわち言葉(で一体何ができるのか?、というようなこと)にも強い関心を抱いている方に、ぜひご参加いただきたいと思います。

講義日程
9/21(金)・10/5(金) ・10/19(金)・11/2(金)・11/16(金) 
12/7(金)・12/21(金) ・1/18(金) ・2/1(金) ・2/15(金)