赤坂大輔

「超現代映画論」

「ひとは今、イメージという病にかかった」。我々は映像に取り囲まれ、日常的に作ったり使ったりしなくてはいられない時代に生きている。その一方で我々は過剰な映像とイメージの病にとり憑かれ、操作されて、場合によっては生死をも左右されるようになった。選挙や戦争の情報操作がテレビを主戦場とするように、映像はもはや娯楽や文化を超えて、一般の人々に向けられた兵器でもあるのだ。マイナーで難解だとして(それは政治的操作とも言える)遠ざけられ、場合によっては輸入さえされなかった現代映画の作家たちは、実はこうした来るべき時代を生きる我々のために、映像から距離をとり、解体し、分析し役立てる視線や思考を提出してきた。だからフィルムや興行というシステムの消滅とともにいわゆる「映画」というものが消えてしまったとしても、我々はその映像をGhostとして墓場から蘇らせざるをえないだろう。この授業は来るべき祈祷のリハーサルなのである。

講義日程
10/23(木)、11/20(木)、12/18(木)、1/15(木)、2/12(木)

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赤坂大輔(あかさか・だいすけ)

1965年生。1994年ポルトガルで映画状況取材後、批評活動開始。1997年、99年にアテネ・フランセ文化センターで「ポルトガル映画講座」プロデュース、ペドロ・コスタ、ジョアン=セザール・モンテイロらを紹介。2003年『マノエル・デ・オリヴェイラと現代ポルトガル映画』(エスクァイア・マガジン・ジャパン)企画・出版、「ハルトムート・ビトムスキー監督特集」(2001年、企画協力)、2007年フランスの映像ウェブサイトnet4image.comによる雑誌Derives vol.1(ジャン=クロード・ルソー特集号)に寄稿。現代映画によるメディア批判を基本姿勢とするシネクラブ「New Century New Cinema」開始、同名ウェブサイト(http://www.ncncine.com/)での執筆と未公開作品の上映に取り組んでいる。2008年立教大学講師。